
ライザのアトリエ2は、コーエーテクモのガストから発売されている錬金術士をテーマとしたRPGシリーズである「アトリエシリーズ」のゲームになります。アトリエシリーズはさらに複数のシリーズに分けられており、本作は「秘密シリーズ」の第2作目です。
第1作目(ライザのアトリエ)のレビューはこちら


私はSwitch版をプレイしました!
タイトル | ライザのアトリエ2 〜失われた伝承と秘密の妖精〜 |
発売日 | 2020年12月3日 |
ジャンル | 錬金術RPG |
総合評価 | 85点 |
プレイ時間 | 28時間以上 |
価格(定価) | 8,580円 |
価格(割引時) | 約3,000円 |
プレイの快適度 | |
プラットフォームの種類 | Switch、PS4、PS5、Steam |
ゲーム概要
ライザのアトリエ2は、コーエーテクモのガストから発売されている錬金術士をテーマとしたRPGシリーズである「アトリエシリーズ」のゲームになります。

本作のポイントは、リアルタイムで進む「戦闘」と錬金術でアイテムを作成する「調合」です。
それぞれのポイントについて、説明します。
マップ内には敵や採取場所がシンボルで存在しています。敵に触れると戦闘になり、採取場所では材料を採取できます。
戦闘は前作同様、リアルタイムタクティクスバトルです。自動で進行して、右下にあるタイムラインのマークにキャラアイコンが到達すると、ターンが回ってきます。ターンが回ってきて、行動選択中の間も時間は止まりませんが、本作からアイテム選択中は一時停止するようになりました。
戦闘中にたまるAP(アクションポイント)はスキルの発動に必要です。本作ではスキルによって一定量のAPを消費することで、タクティクスレベルを上げることができます。タクティクスレベルが上がると、スキルに追加効果が付きます。 また、条件を満たすと仲間との連携攻撃ができる「アクションオーダー」やAPを10消費して即座に攻撃する「クイックアクション」などのゲームシステムがあります。

調合では採取した材料を元にアイテムを作成できます。
調合するアイテムごとに複数のマテリアル環があり、条件を満たす材料を投入することでアイテムに特性や効果を付けることができます。

本作では調合のレシピやスキルはスキルツリーから習得します。
前作の要素であるレシピから別のレシピに変化させる「レシピ変化」や一度作成したアイテムを再調合する「アイテムリビルド」などもスキルツリーから習得できます。 また、本作からマテリアル環を変更する「エッセンス」や追加の効果を付与する「エボルブリンク」の要素も追加されました。

良かったポイント
本作のライザは探索時にロープを使った移動、ツタを伝って崖をのぼる、狭い場所をくぐり抜ける、水中を泳ぐなどなど、さまざまなアクションを行います。色々なアクションがあるのは歩き回るだけの探索より動きが出ていて、良かったと思います。

また、水から上がったり、雨に濡れたり、キャラクターが濡れている姿を見ることができます。正直エロいです。この辺りは本作にそのような要素を求めているかどうかで好みが分かれる部分だと思いました。
(個人的に「エロ要素欲しいなら、18禁コンテンツやれ派」なので、本作でこのような要素はあまり求めてない…)

戦闘はリアルタイムで進み、全体的にスピード感があり、面白かったです。
本作からアイテムやスキルを連発しやすくなっており、さらに爽快感が増したと感じます。また、アイテム選択中は一時停止するようになったおかげで考える時間も前作より増えました。

前作の分かりやすい、理解しやすい調合をベースにさらに追加した内容になっていたように思います。新要素を追加した分、若干複雑化したもののベースは変わっていないため、問題なく楽しめました。

悪かったポイント
本作のストーリーはつまらないとまでは言えませんが、かなり微妙です。
まず、冒頭主人公のライザが自身の錬金術に行き詰まりを感じている描写から始まるため、ストーリー中に悩み、成長していく姿が見ることができるのかと思いきやそんな様子は特になく、結果的に成長してないのかよく分からず終わります。
また、ストーリーのオチもひどく、ネタバレになるため詳しくは言えませんが、「え、これで終わり?」となるようなビターエンドでした。
本作のストーリーでは大昔の遺跡を探索し、過去に何があったかを見る「遺跡探求」があるのですが、この要素も考察の余地はあまりなく、たくさん文字を読むことになる以外、収穫がなかったのはつらかったです。ストーリー全体に矛盾はないものの、広げた世界観に対しての結論がしょぼかった印象です。前作のようなきれいにまとめられたストーリーを期待していた人はがっかりすると思います。

まとめ
- アトリエシリーズが好きな人
- 材料を集めて、調合するという繰り返しの作業が好きな人