【評価・レビュー】リディー&スールのアトリエ ~不思議な絵画の錬金術士~ DX

リディー&スールのアトリエのタイトル画面

リディー&スールのアトリエは、コーエーテクモのガストから発売されている錬金術士をテーマとしたRPGシリーズである「アトリエシリーズ」のゲームになります。アトリエシリーズはさらに複数のシリーズに分けられており、本作は「不思議シリーズ」の第3作目です。

また、本作はDX版(リメイク版)になります。DX版は無印版(2017年発売)にDLC(ダウンロードコンテンツ)やシナリオなどの追加要素を加えたものになります。

第1作目(ソフィーのアトリエ)と第2作目(フィリスのアトリエ)のレビューはこちら

AtelierSophie 【評価・レビュー】ソフィーのアトリエ ~不思議な本の錬金術士~ DX 【評価・レビュー】フィリスのアトリエ ~不思議な旅の錬金術士~ DX
著者
著者

私はSwitch版をプレイしました!

タイトルリディー&スールのアトリエ ~不思議な絵画の錬金術士~ DX
発売日2021年4月22日
ジャンル錬金術再生RPG
総合評価83点
プレイ時間
50時間以上
価格(定価)
5,280円
価格(割引時)
約4,000円
プレイの快適度
プラットフォームの種類
Switch、PS4、Steam
ゲーム評価(当サイトの評価基準はこちら

ゲーム概要

リディー&スールのアトリエは、コーエーテクモのガストから発売されている錬金術士をテーマとしたRPGシリーズである「アトリエシリーズ」のゲームです。

ストーリー

アダレット王国の首都メルヴェイユに建つ、一軒の小さなアトリエ。

そこには、駆け出しの錬金術士である双子の少女「リディー」と「スール」が住んでいました。

錬金術士の父を手伝いながら暮らす彼女たちには、ある夢がありました。

「いつか、国いちばんのアトリエを営みたい」

ですが、夢に反して双子たちはまだまだ未熟。

そんなある日、双子は地下室で一枚の絵を見つけました。

絵のなかには夢のように不思議な世界が広がり、

見たこともない材料が山のように転がっていました。

偶然めいた「不思議な絵」との出会いにより、

双子たちの夢は一気に現実へと近づいていくのでした。

リディー&スールのアトリエのストーリー場面1

本作のポイントは、マップの探索や戦闘で材料を「採取」し、錬金術で材料を「調合」してアイテムを作成することです。作成したアイテムは探索や戦闘で使用することができます。

前作のフィリスのアトリエから、いくつかシステム面の変更があります。

それぞれのポイントについて、説明します。

採取

本作は通常の郊外マップと絵画世界の絵画マップの2種類あります。一つ一つのエリアはそれなりの広さです。

リディー&スールのアトリエの絵画マップ

エリア内には敵や採取場所がシンボルで存在しています。敵に触れると戦闘になり、採取場所では材料を採取できます。

リディー&スールのアトリエの探索

戦闘はターン制です。キャラクターごとに行動を選択できます。行動を選択した後、右のレーンの順番に沿って戦闘の処理が行われます。今作から戦闘中にアイテムを調合し、即時に使用してさまざまな効果を発生させる「バトルミックス」があります。

バトルミックス

調合

調合では採取した材料を元にアイテムを作成できます。調合はパズルのようになっており、色のついた枠に同じ色の材料をはめることで、効果ゲージが増加し、より効果の高いアイテムや同じアイテムでも違う効果の持つアイテムを作成できます。

リディー&スールのアトリエの調合1

また、マスを変更するアイテム「触媒」や色を変更するなどの効力を発揮するアイテム「活性化アイテム」があります。

リディー&スールのアトリエの調合2

なお、作成できるアイテムはレシピを発想することで増やすことができます。レシピを発想するためには採取や戦闘など様々な条件があります。

リディー&スールのアトリエの調合レシピ

良かったポイント

ストーリーが面白い

ストーリーは中世ファンタジーな世界観で、シリアスな展開も少なく、基本的には明るく楽しくゆるい感じでした。「家族愛」をテーマとして描かれており、本作で不思議シリーズとしては完結します。

歴代の主人公や過去作の登場人物も多く登場しました。キャラクターのデザインは可愛い系であり、主要キャラクターにはCVが付いています。

リディー&スールのアトリエのストーリー場面2

本作はマルチエンディングであり、条件を満たすことで個別のエンディングを見ることができます。ノーマルエンディングからトゥルーエンディングまで存在するため、プレイされる方はぜひトゥルーエンディングを目指してほしいです。

BGMが神曲

キャラクターごとや場面ごとにBGMが用意されており、前作同様かなり良かったです。また、OPやEDも用意されていました。

個人的には、OPの「クローマ」が一番好きです。

ゲームシステムの完成度は高い

調合や戦闘などシステム面では大きな不満はなく、過去作の良いところを組み合わせた内容で、完成度が高かったです。

特に前作のフィリスのアトリエで不満だった「移動が不便」や「調合での素材要求数が多い」がすべて解消されていたのは良かったと感じました。

悪かったポイント

過去作のプレイが必須

過去作のキャラクターが多く登場するため、本作のストーリーを楽しむためには過去作のプレイが必須です。

これらをクリアするのに合計で約70時間はかかるため、ゲームシステムは本作が一番良いのですが、どうしても楽しむためのハードルが高いと思いました。本作はシリーズ物であるため、仕方のない部分ではあります。

まとめ

こんな人にオススメ!
  • ファンタジーな世界観で、明るく楽しいストーリーが好きな人
  • ゲームのBGMにこだわりのある人
  • 材料を集めて、調合するという繰り返しの作業が好きな人
  • 過去作をプレイしており、不思議シリーズが好きな人