【評価・レビュー】ライザのアトリエ2 〜失われた伝承と秘密の妖精〜

ライザのアトリエのタイトル画面

ライザのアトリエ2は、コーエーテクモのガストから発売されている錬金術士をテーマとしたRPGシリーズである「アトリエシリーズ」のゲームになります。アトリエシリーズはさらに複数のシリーズに分けられており、本作は「秘密シリーズ」の第2作目です。

第1作目(ライザのアトリエ)のレビューはこちら

【評価・レビュー】ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~
著者
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私はSwitch版をプレイしました!

タイトルライザのアトリエ2 〜失われた伝承と秘密の妖精〜
発売日2020年12月3日
ジャンル錬金術RPG
総合評価85点
プレイ時間
28時間以上
価格(定価)
8,580円
価格(割引時)
約3,000円
プレイの快適度
プラットフォームの種類
Switch、PS4、PS5、Steam
ゲーム評価(当サイトの評価基準はこちら

ゲーム概要

ライザのアトリエ2は、コーエーテクモのガストから発売されている錬金術士をテーマとしたRPGシリーズである「アトリエシリーズ」のゲームになります。

ストーリー

クーケン島での冒険から3年後、主人公「ライザ」は島に残り、錬金術の修行に励んでいました。

そんなある日、王都アスラ・アム・バートにいる友人から「錬金術と関係ある遺跡があるかもしれない」という手紙が届き、時を同じくして、光り輝く謎の石を調べてほしいとの依頼を受けます。

錬金術の修行に行き詰まりを感じていたライザは、友人からの誘いと謎の石について調べるため、ひとり王都を目指して旅立ちます。

王都でライザを待っていたのは、かつて共に冒険をした友人たちと新しい仲間、不思議な小動物との出会い。そしておとぎ話のような伝承と謎が隠された遺跡の数々……。

少しだけ大人になったライザたちの、新たな“ひと夏の冒険”がまた始まります。

ライザのアトリエ2のストーリー場面1

本作のポイントは、リアルタイムで進む「戦闘」と錬金術でアイテムを作成する「調合」です。

それぞれのポイントについて、説明します。

戦闘

マップ内には敵や採取場所がシンボルで存在しています。敵に触れると戦闘になり、採取場所では材料を採取できます。

戦闘は前作同様、リアルタイムタクティクスバトルです。自動で進行して、右下にあるタイムラインのマークにキャラアイコンが到達すると、ターンが回ってきます。ターンが回ってきて、行動選択中の間も時間は止まりませんが、本作からアイテム選択中は一時停止するようになりました。

戦闘中にたまるAP(アクションポイント)はスキルの発動に必要です。本作ではスキルによって一定量のAPを消費することで、タクティクスレベルを上げることができます。タクティクスレベルが上がると、スキルに追加効果が付きます。 また、条件を満たすと仲間との連携攻撃ができる「アクションオーダー」やAPを10消費して即座に攻撃する「クイックアクション」などのゲームシステムがあります。

ライザのアトリエ2のバトル1

調合

調合では採取した材料を元にアイテムを作成できます。

調合するアイテムごとに複数のマテリアル環があり、条件を満たす材料を投入することでアイテムに特性や効果を付けることができます。

ライザのアトリエ2の調合1

本作では調合のレシピやスキルはスキルツリーから習得します。

前作の要素であるレシピから別のレシピに変化させる「レシピ変化」や一度作成したアイテムを再調合する「アイテムリビルド」などもスキルツリーから習得できます。 また、本作からマテリアル環を変更する「エッセンス」や追加の効果を付与する「エボルブリンク」の要素も追加されました。

スキルツリー

良かったポイント

フィールドの探索

本作のライザは探索時にロープを使った移動、ツタを伝って崖をのぼる、狭い場所をくぐり抜ける、水中を泳ぐなどなど、さまざまなアクションを行います。色々なアクションがあるのは歩き回るだけの探索より動きが出ていて、良かったと思います。

ライザのアトリエ2の探索

また、水から上がったり、雨に濡れたり、キャラクターが濡れている姿を見ることができます。正直エロいです。この辺りは本作にそのような要素を求めているかどうかで好みが分かれる部分だと思いました。

(個人的に「エロ要素欲しいなら、18禁コンテンツやれ派」なので、本作でこのような要素はあまり求めてない…)

ライザのアトリエ2のストーリー場面2

リアルタイムで進む戦闘が面白い

戦闘はリアルタイムで進み、全体的にスピード感があり、面白かったです。

本作からアイテムやスキルを連発しやすくなっており、さらに爽快感が増したと感じます。また、アイテム選択中は一時停止するようになったおかげで考える時間も前作より増えました。

ライザのアトリエ2のバトル2

シンプルで楽しい調合システム

前作の分かりやすい、理解しやすい調合をベースにさらに追加した内容になっていたように思います。新要素を追加した分、若干複雑化したもののベースは変わっていないため、問題なく楽しめました。

ライザのアトリエ2の調合

悪かったポイント

ストーリーは微妙

本作のストーリーはつまらないとまでは言えませんが、かなり微妙です。

まず、冒頭主人公のライザが自身の錬金術に行き詰まりを感じている描写から始まるため、ストーリー中に悩み、成長していく姿が見ることができるのかと思いきやそんな様子は特になく、結果的に成長してないのかよく分からず終わります。

また、ストーリーのオチもひどく、ネタバレになるため詳しくは言えませんが、「え、これで終わり?」となるようなビターエンドでした。

本作のストーリーでは大昔の遺跡を探索し、過去に何があったかを見る「遺跡探求」があるのですが、この要素も考察の余地はあまりなく、たくさん文字を読むことになる以外、収穫がなかったのはつらかったです。ストーリー全体に矛盾はないものの、広げた世界観に対しての結論がしょぼかった印象です。前作のようなきれいにまとめられたストーリーを期待していた人はがっかりすると思います。

遺跡探求

まとめ

こんな人にオススメ!
  • アトリエシリーズが好きな人
  • 材料を集めて、調合するという繰り返しの作業が好きな人