【評価・レビュー】ソフィーのアトリエ2 ~不思議な夢の錬金術士~

ソフィーのアトリエ2のタイトル画面

ソフィーのアトリエ2は、コーエーテクモのガストから発売されている錬金術士をテーマとしたRPGシリーズである「アトリエシリーズ」のゲームになります。アトリエシリーズはさらに複数のシリーズに分けられており、本作は「不思議シリーズ」の第4作目です。

本作は「不思議シリーズ」完結後の2022年に発売しており、ストーリーの時系列は第1作目(ソフィーのアトリエ)と第2作目(フィリスのアトリエ)です。そのため、不思議シリーズの続編というよりもソフィーのアトリエのスピンオフ作品と言えます。

第1作目(ソフィーのアトリエ)のレビューはこちら

AtelierSophie 【評価・レビュー】ソフィーのアトリエ ~不思議な本の錬金術士~ DX
著者
著者

私はSwitch版をプレイしました!

タイトルソフィーのアトリエ2 ~不思議な夢の錬金術士~
発売日2022年2月24日
ジャンル錬金術再生RPG
総合評価88点
プレイ時間
43時間以上
価格(定価)
8,580円
価格(割引時)
約2,500円
プレイの快適度
プラットフォームの種類
Switch、PS4、Steam
ゲーム評価(当サイトの評価基準はこちら

ゲーム概要

ソフィーのアトリエ2は、コーエーテクモのガストから発売されている錬金術士をテーマとしたRPGシリーズである「アトリエシリーズ」のゲームです。

ストーリー

故郷キルヘン・ベルを離れ、公認錬金術士になるため相棒「プラフタ」と共に旅をしていた主人公「ソフィー」は、ある日プラフタが夢で見たという巨大な大樹を訪れました。

大樹に近づこうとすると、突如紫色の渦が発生し、プラフタと共に飲み込まれてしまいます。

目を覚ますと、そこは夢の神「エルヴィーラ」が創り出した夢幻世界「エルデ=ヴィーゲ」であり、エルデ=ヴィーゲに来る前にプラフタと離ればなれになってしまったことが判明しました。

ソフィーは行方不明になったプラフタを探すため、夢幻世界「エルデ=ヴィーゲ」を冒険することになります。

ソフィーのアトリエ2のストーリー場面1

本作のポイントは、マップの探索や戦闘で材料を「採取」し、錬金術で材料を「調合」してアイテムを作成することです。作成したアイテムは探索や戦闘で使用することができます。

過去作から、いくつかシステム面の変更があります。

それぞれのポイントについて、説明します。

採取

マップ内には敵や採取場所がシンボルで存在しています。敵に触れると戦闘になり、採取場所では材料を採取できます。

過去作と異なり、採取方法ごとに採取ランクがあり、ランクが高いほどレアなアイテムが獲得できます。なお、本作では一度手に入れたアイテムについては、採取場所でそのアイテムが採取できるか事前に確認できるようになりました。

ソフィーのアトリエ2の探索

戦闘はターン制です。キャラクターごとに行動を選択できます。行動を選択した後、下のレーンの順番に沿って戦闘の処理が行われます。

ソフィーのアトリエ2のバトル

本作では一部の敵がオーラを纏っており、オーラ付与中の敵は受けるダメージが減少し、強攻撃の頻度が上昇します。また、オーラ付与中の敵は、特定の属性や攻撃によってターンを無視した攻撃(リアクションスキル)を使用してきます。

オーラはこちらが攻撃してゲージを0にすることで解除され、オーラを解除したキャラクターは追加で攻撃できます。なお、オーラの種類ごとに弱点があり、弱点を突く攻撃はゲージを大きく減少させることができます。

ソフィーのアトリエ2のオーラ

さらに、本作の追加要素としては天候があります。

特別なアイテムを使用することで、探索中や戦闘中にそのエリアの天候を変更することができます。天候を変えることで、探索範囲が広がったり、戦闘が有利になったりします。

ソフィーのアトリエ2の天候

調合

調合では採取した材料を元にアイテムを作成できます。調合はパズルのようになっており、パネルに材料をうまくはめることで、より効果の高いアイテムや同じアイテムでも違う効果の持つアイテムを作成できます。また、錬金触媒というアイテムを手に入れることで、パネルを変更することができます。

ソフィーのアトリエ2の調合1

本作では、キャラクターの友好度を上げることで、錬金術中に使用できる協力スキルを覚えます。協力スキルはパネル変化や材料の追加などのかなり強力な効果です。

ソフィーのアトリエ2の協力スキル

なお、作成できるアイテムはレシピを発想することで増やすことができます。レシピを発想するためには採取や戦闘など様々な条件があります。

ソフィーのアトリエ2の調合レシピ

良かったポイント

グラフィックの向上

本作は2022年に発売したこともあり、2015年に発売したソフィーのアトリエと比較すると全体のグラフィックの向上が感じられます。また、イベントの紙芝居が減り、ムービーが増え、ムービー中はキャラクターが良く動くようになりました。ムービーを見ると、よりグラフィックの向上を感じられます。

ソフィーのアトリエのグラフィック
ソフィーのアトリエ(2015)
ソフィーのアトリエ2のグラフィック
ソフィーのアトリエ2(2022)

ストーリーが面白い

本作のストーリーの時系列は第1作目(ソフィーのアトリエ)と第2作目(フィリスのアトリエ)の間です。また、過去や未来の人々が集まる夢幻世界「エルデ=ヴィーゲ」が舞台となっており、その舞台を利用したキャラクターやストーリー構成が面白かったです。

その最たる例が序盤に出てくる「プラフタ」です。このプラフタの正体ですが、現在ソフィーの相棒であるプラフタの過去になります。この辺りはぜひ本作をプレイして確認していただきたいです。

ソフィーのアトリエ2のストーリー場面2

なお、キャラクターについては、ソフィーとプラフタを除き、本作から新しく出てくるキャラクターになるため、ソフィーのアトリエをプレイしていれば、他の過去作をプレイしていなくても十分に楽しむことができます。

BGMが神曲

キャラクターごとや場面ごとにBGMが用意されており、過去作同様かなり良かったです。

また、OPやEDも用意されていました。 個人的には、戦闘BGMの「春告鳥(はるつげどり)」が一番好きです。ソフィーのアトリエの戦闘BGMである「雲雀東風(ひばりこち)」を意識した曲になっています。

ゲームシステムの完成度は高い

本作の調合は過去作の良いところ混ぜて、付け足した内容になっています。そのため、過去作と比べ若干複雑にはなったものの、奥深さや面白さが増したと思います。

ソフィーのアトリエ2の調合2

悪かったポイント

オーラ中の敵が硬すぎる

オーラ中の敵は硬すぎてほとんどダメージが入りません。そのため、オーラを解除するまでは基本戦闘が停滞し、かなりストレスがたまります。しかもボス戦の場合、一度解除した後ターンがしばらく経過すると、再びオーラを付与するため、その度に戦闘が停滞しました。

せめてオーラ付与中も通常通りダメージが入るようにしてほしかったです。

人を選ぶゲーム

本作はストーリーやゲームシステム含め、ソフィーのアトリエのスピンオフ作品と言えるため、ソフィーのアトリエが面白くなかった人にはオススメできません。

逆に、ソフィーのアトリエを楽しめた人はほぼ必ず楽しめると言えます。

そういう意味では、面白いと思う人や楽しめる人を選ぶゲームです。

まとめ

こんな人にオススメ!
  • 第1作目(ソフィーのアトリエ)を楽しめた人
  • ゲームのBGMにこだわりのある人
  • 材料を集めて、調合するという繰り返しの作業が好きな人