【評価・レビュー】フィリスのアトリエ ~不思議な旅の錬金術士~ DX

フィリスのアトリエのタイトル画面

フィリスのアトリエは、コーエーテクモのガストから発売されている錬金術士をテーマとしたRPGシリーズである「アトリエシリーズ」のゲームになります。アトリエシリーズはさらに複数のシリーズに分けられており、本作は「不思議シリーズ」の第2作目です。

また、本作はDX版(リメイク版)になります。DX版は無印版(2016年発売)にDLC(ダウンロードコンテンツ)やシナリオなどの追加要素を加えたものになります。

第1作目(ソフィーのアトリエ)のレビューはこちら

AtelierSophie 【評価・レビュー】ソフィーのアトリエ ~不思議な本の錬金術士~ DX
著者
著者

私はSwitch版をプレイしました!

タイトルフィリスのアトリエ ~不思議な旅の錬金術士~ DX
発売日2021年4月22日
ジャンル錬金術再生RPG
総合評価80点
プレイ時間
36時間以上
価格(定価)
5,280円
価格(割引時)
約3,500円
プレイの快適度
プラットフォームの種類
Switch、PS4、Steam
ゲーム評価(当サイトの評価基準はこちら

ゲーム概要

フィリスのアトリエは、コーエーテクモのガストから発売されている錬金術士をテーマとしたRPGシリーズである「アトリエシリーズ」のゲームです。

ストーリー

岩石をくりぬいて作られた地中の町エルトナに「フィリス」という少女が住んでいました。

フィリスには外の世界を自由に歩いてみたいという夢がありましたが、町の入り口には限られたものしか通ることのできない巨大な鉄扉があり、外に出ることは叶いませんでした。

そんなある日、この鉄扉が開きました。

ソフィー」と「プラフタ」、二人の錬金術士が錬金術の力でこの扉を開いたのです。錬金術に興味を持ったフィリスはソフィーに弟子入りします。

その後、一年間で一人前の錬金術士(公認錬金術士)になるという条件つきで、フィリスは町から出ることを許されました。

こうしてフィリスの旅が始まります。

フィリスのアトリエのストーリー場面1

本作のポイントは、マップの探索や戦闘で材料を「採取」し、錬金術で材料を「調合」してアイテムを作成することです。作成したアイテムは探索や戦闘で使用することができます。

前作のソフィーのアトリエから、いくつかシステム面の変更があります。

それぞれのポイントについて、説明します。

採取

本作はオープンワールド風のマップ上で、探索を行います。一つ一つのエリアは下記画像でもわかる通り、かなり広大です。エリア内には敵や採取場所がシンボルで存在しています。敵に触れると戦闘になり、採取場所では材料を採取できます。

フィリスのアトリエの探索

戦闘はターン制です。キャラクターごとに行動を選択できます。行動を選択した後、右のレーンの順番に沿って戦闘の処理が行われます。

フィリスのアトリエのバトル

調合

調合では採取した材料を元にアイテムを作成できます。調合はパズルのようになっており、ボーナスライン上に材料をうまくはめることで、より効果の高いアイテムや同じアイテムでも違う効果の持つアイテムを作成できます。なお、アイテムを触媒として利用することで、ボーナスラインを変更できます。

フィリスのアトリエの調合

本作から追加された要素として、超弩級調合があります。特殊なアイテムを作成するために行う派手な調合方法です。

超弩級調合1

また、作成できるアイテムはレシピを発想することで増やすことができます。レシピを発想するためには採取や戦闘など様々な条件があります。条件を満たす代わりに、ポイントを消費することでも発想できます。

フィリスのアトリエの調合レシピ

良かったポイント

ストーリーが面白い

ストーリーは中世ファンタジーな世界観で、シリアスな展開も少なく、基本的には明るく楽しくゆるい感じでした。ストーリーのテーマは「旅」であり、主人公のフィリスが様々な場所で様々なキャラクターと出会うストーリー展開が面白かったです。また、街並みや背景も場所によってガラッと変わるので、主人公のフィリスのように旅をしている気持ちになることができます。

キャラクターのデザインは可愛い系であり、主要キャラクターにはCVが付いています。

本作はマルチエンディングであり、キャラクターごとのストーリーを進めることで個別のエンディングを見ることができます。特に主人公フィリスの姉であるリア―ネのエンディングはストーリーとしても重要なので、見ておくことをオススメします。

フィリスのアトリエのストーリー場面2

BGMが神曲

キャラクターごとや場面ごとにBGMが用意されており、前作同様かなり良かったです。また、OPやEDも用意されていました。

個人的には、OPの「flora(フローラ)」が一番好きです。

悪かったポイント

移動が不便

マップは前作とは比較にならないほど広大です。それ自体は旅をするというテーマにあっているため良いのですが、移動手段が後半になるまで徒歩しかないのは不便でした。序盤で別の移動手段が手に入るように調整してほしかったです。

調合での素材要求数が多い

本作から追加された超弩級調合について、ストーリー上行う必要があるのですが、素材要求数がかなり多いです。

超弩級調合2

また、錬金術で作成するアイテムごとに熟練度が存在しているのですが、これが最悪の要素でした。熟練度を上げないと、特性を引き継ぐことができず、調合時の素材の回転もできないため、強力なアイテムが作成できません。しかも、どんなアイテムも最初熟練度0の状態から始まるため、熟練度を上げるために、最初は不要な素材でアイテムを作成する作業が発生します。

フィリスのアトリエの調合熟練度

それに加えて、前作存在したアイテムの複製が本作はできないため、強力なアイテムを作成しても増やすことができません。欲しいアイテムの数だけ素材を用意しておく必要があります。

まとめ

こんな人にオススメ!
  • ファンタジーな世界観で、明るく楽しいストーリーが好きな人
  • ゲームのBGMにこだわりのある人
  • 材料を集めて、調合するという繰り返しの作業が好きな人